小石ペン2016年1月号

小石ペン1月号には新年号として、理事長先生はじめ、小石會の理事の先生方の作品が載っています。古今の和歌を題材にした作品が多いですが、その中の秋山祥躬先生の「鏡には映らぬ人の真心もさやかに見ゆる水茎のあと」という作品に注目してみます。
自分の本名が「さやか」なので…♪


「かゝ三(み)に盤(は) うつらぬ人の まこゝろも さやか耳(に) 見ゆる 水くき能(の)あと」


草仮名が少なく、ひらがなが多いので読みやすいのではないでしょうか?
明治天皇の作品だそうで、「鏡には人の心は映らないけれど、筆跡=水茎にははっきりとその人の心が見える」というような意味だそうです。
字を書くとき、上手に形よく書くことはもちろん大切ですが、丁寧に心を込めて書くことを忘れないようにしたいと思います。

もうすぐ2015年も終わります。来年もより良い字を書けるよう精進してまいります。(Seisyu)